現実と幻想のはざま(三改)

日々の中で色々刺激を受けて思ったことや感じたことなどを書いています。あと米津玄師の楽曲MVの解釈と考察など。

パイレーツオブカリビアンシリーズの感想と5作目の考察

今までに見た映画の中で、好きな映画の感想と考察を書いていきます。

今回は、パイレーツオブカリビアンシリーズの感想と5作目の考察です。

 

あらすじの下に感想を書いていく形でいこうと思います。考察に関係するのは3と5だけです。ネタバレは大前提です。

 

あらすじーーーー

1、呪われた海賊たち、2003年公開
ポートロイヤル総督の娘、エリザベス・スワンは海賊船ブラックパール号の船長・ヘクター・バルボッサに連れ去られる。エリザベスと幼馴染である鍛冶屋のウィル・ターナーは、バルボッサに恨みのある、海賊・ジャック・スパロウと手を組んで彼女を救う冒険へと旅立つ。

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当初、ジャック・スパロウの容姿を見て一目惚れしてましたね〜。こういう感じのキャラクターが凄く好きみたいです。実際にいたら絶対関わりたくないとは思いますけど。恨みはあるけど、上手く?隠しつつ最後にはトドメをきっちり刺すところとかも好きでした。ウィル・ターナーとの相棒感も良かったし。

海賊たちの呪われていることを逆に利用して略奪をするというしたたかさが面白かったですね。何しろ死なないんだから。

動きやストーリーのリズム感も好きでした。

 

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2、デッドマンズ・チェスト、2006年公開
前作から3年後、ウィル・ターナーとエリザベス・スワンはジャック・スパロウの逃亡を手助けしたことを理由に逮捕され、東インド貿易会社のベケット卿は釈放と引き換えにジャックの持つ「コンパス」を手に入れることを命じる。同じころ、ジャックはかつてデイヴィ・ジョーンズと交わした契約に追われていた。

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アクションが良く練られていたなというのを覚えています。あと、デイヴィ・ジョーンズの事情とか苦しみなどそれを表した音楽も好きでしたね。

 

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3、ワールド・エンド2007年公開
デイヴィ・ジョーンズの心臓を手に入れたベケット卿は、フライング・ダッチマン号を使って海賊たちを次々と打ち破っていた。これに立ち向かうべく9人の伝説の海賊船長たちが集い、エリザベスを海賊王として決戦に臨む。一方、ウィルは父親ビルを救うため、ダッチマン号に捕らわれる。

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1作目で死んだバルボッサも出てきて、策略合戦みたいになっている所が面白かったです。今誰がどういう情報をもっていてどういう立ち位置にいるのか付いていくのに必死でしたが。

 

あと、凄く好きなシーンと台詞があって、それを書いていきます。

場面的には、9人の伝説の海賊隊長たちが集まってベケット卿に立ち向かうべく、海の女神カリプソを人間の姿から解放したけど、制御できずに逃げられてしまった後のシーンです。日本語訳の方から、です(確か)

台詞と動きや(こうじゃないかな?という)心情の解説も一緒に書いています。

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海賊の誰か「次の手は?」
バルボッサ「何もない。最後の頼みの綱が切れた・・・」

エリザベス「まだ終わってない」

 

ウィル「敵は攻めてくる」
ギブス「艦隊を相手にしなきゃならない、ダッチマンもいる、歯が立たねぇ・・・」

エリザベス「勝ち目はごく僅か・・・」

 

何か策はないかと考えるエリザベスにバルボッサが近寄ってくる。

バルボッサ「復讐しても親父さんは帰ってこんぞ、俺はそんな事に命を賭けたくはない」
エリザベス「ッ、・・・」
もっともな事を言われ傷つくエリザベス。

 

エリザベス「・・・そうね・・・・・、じゃ何に命を賭ける?」
そしてエリザベスは動き出した。

 

エリザベス「皆んな聞いて!聞くのよ!!」
甲板にいる全員に聞こえるように、船のふちに足を掛け、上り、目線を高くした。

 

「同胞は私たちを頼りにしているはずよ!パールが指揮を執るの!」

「彼らが目にするのは?オンボロ船に乗った腰抜け船員?違う!」

「自由な海の男達!自由への戦い!」

「敵が目にするのは、私たちの砲弾の光!」

「耳にするのは!剣が振り下ろされる音!」

「私たちの力を!連中は思い知る!」

「額に流れる汗!腕っ節の強さ!!そして、勇ましい心!!!」

ほとんど泣きそうになりながら、彼女は、愛する者を筆頭に、海賊達に命令する。

 

エリザベス「・・・皆の者、旗を掲げろ・・・」

 

その懇願に反応する海賊たち

ウィル「旗を掲げろ、」
他の連中「旗を掲げろ!」


ギブス「風が上向きになってきた、これならいける!」

そして、彼女は他の海賊隊長たちの船にも命令する。

エリザベス「端を掲げろーーー!!!」

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ここのシーン、本当に何度見ても感動します。

父を殺したベケット卿を倒したい。でも私の力では難しい。小さい頃から憧れてきたあなた達海賊たちの力を貸して欲しい!っていう彼女の心情がよく伝わってくるので。

そして、この後愛する者と共に船首の舵の前に戻ってきたエリザベスの姿を横目で見ながら、たぶんバルボッサはこう思ったに違いないと考えましたね。

(……この女だけは絶対、敵に回すまい)と。

 

そんでこの後、敵との戦闘の最中、船の甲板で船長バルボッサの取り仕切る中、ウィルとエリザベスは結婚式をして、残酷な運命に飲み込まれていくんですけどね〜。

 

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4、生命の泉2011年公開
ジャック・スパロウは、手元にある宝の地図を元に、永遠の命をもたらすという生命の泉を目指して旅に出ていた。そこへ、かつて愛した女海賊アンジェリカが現れる。一方、ジャックの因縁であり、英国王に忠誠を誓った英国海軍将校となったヘクター・バルボッサも、英国王の命に従って生命の泉を目指す航海に出た。誰も辿り着けないと言われる泉を巡って、最強の海賊たちが動き出す。

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とりあえずあんまし関係ないのでちょっと割愛。

 

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5、最後の海賊、2017年公開
幽霊船「フライング・ダッチマン号」の船長として呪われた運命を生きるウィル・ターナーの息子ヘンリーは、父を救うため「ポセイドンの槍」を探す旅に出るが、魔の三角海域で“海の死神”サラザールに襲われ、船は遭難し植民地の島に流れ着く。そこで美しい天文学者カリーナと出会うが、彼女も父が残した「ガリレオの日記」の謎である、「ポセイドンの槍」にたどり着く方法を探していた。

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ネタバレをすると、このヒロインになるカリーナが、実はバルボッサの娘で、息子のヘンリーとそんなに年が変わらないことから考察が始まったんですよね〜。

 

ということは3のすぐ後に、バルボッサは結婚なりして子をもうけたということ?と思いまして。

そういえば結婚式の時にウィルとエリザベスがキスをするシーンがあって、下っ端の海賊たちが見惚れる?というか良かったなぁと思って見守るシーンがあるんですが、そこでバルボッサは映っていなかったけど、同じように見守っていて(所帯を持つのも悪くない…)って感じてたのかな?って考えました。

5でも描かれてましたが、その結婚はやっぱりダメになってしまって、カリーナが産まれたことも知らないまま別れたようですが。

 

そして、最後はカリーナを助けるために散っていったんですけども。

なんかそれって…3の時のエリザベスの「じゃ、何に命を賭ける?」の答えを身をもって出したみたいな感じだなって思ったんですよね。

 

>バルボッサ「復讐しても親父さんは帰ってこんぞ、俺はそんな事に命を賭けたくはない」

 

なーんて言ってたのに(笑)

20年経ってからですが、結局彼は、エリザベスと同じ選択をした。と思ったんですよね〜。そして、バルボッサの名は娘に受け継がれていく。

なんか…凄いなぁって思いました。

 

本編の軸そっちのけで書いてしまいましたが。

最初に書いてた、5の脚本家の方はそこから話を膨らませたのかなぁって思うくらい、そことの繋がりを感じて、感動してしまいました(笑)

藁の楯と比べると短いですけど、終わり。