現実と幻想のはざま(三改)

日々の中で色々刺激を受けて思ったことや感じたことなどを書いています。あと米津玄師の楽曲MVの解釈と考察など。

【閲覧注意】米津玄師、楽曲「春雷」MVの解釈と考察

ゆえのです。

いつも読んで頂いてありがとうございます。

 

今回は、米津玄師の楽曲「春雷」MVの私なりの解釈と考察をしていきます。

米津さんの楽曲の中でも、人気曲、隠れた名曲と言われているものなので、イメージを固定されたくないという方は読まない方がいいかと思い、題名に【閲覧注意】を付けています。

 

今までに解釈と考察をやったMVの構成や演出がかなり凝ってて面白かったので、

 

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その目線で「春雷」MVもやってみようと思って2月初旬頃に見てたんですが、色々あって今頃に解釈と考察を載せていきます。今の方が季節的にも合ってはいるかなと思いましたが。

 

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今回、軸になる言葉等は特に見つけてないので背景になっている部屋?のセットなどから考察していきます。

 

主に使われている、写っているのは、

・赤のライトで照らされている、自販機や自転車や赤のコーンなどから多分“外”を表している背景(セット)

・青いライトを使っている、女性の部屋っぽいけどなんか乱雑な部屋のセット

・たまに出てくる、上記の2つのセット以外の部屋や台所などの背景

 

で、米津さんが終始、普段見たことのないスタンドマイクを使っていることから、

・赤の背景セットは、ライブハウスや劇場などの路地裏を表しているのではないかと思い、そうすると今回米津さんが扮しているのは、そういうところで歌うことを生業にしている人?なのかなと考えました。

そうすると歌詞の中で歌われている「あなた」とは、そのライブハウスや劇場などの場によく来ていて、米津さん扮するあまり売れていなさそうな、でも磨けば光りそうな歌手に目をかけて育てることを趣味?とするような、ある程度テレビにも出ているような力もありそうな“女優”さんなのかなと考えました。

 

現実的に考えると、そんなことする人いるか?ってなりそうですけど、今回の解釈と考察もほとんど創作になってくるので、その辺はご容赦ください。

芸能人の仕事の内容などにも全然詳しくないので、かなり適当な、全体的なつじつま合わせのためにそういう設定にしています。

つまり、“この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません”ということです。

 

話を元に戻して、なぜそう考えたかというと、・青いライトを使っている女性の部屋、が“彼女”の部屋だと考えてある程度の期間同棲なり何なりしてたのかなって考えたのと、その部屋にテレビが置いてあって(砂嵐だけど)歌詞の中に「騙しておくれ」という歌詞があることからです。

 

これらの設定を踏まえて、歌詞の解釈をしていきます。

割合は、映像から90%歌詞から10%です。

歌詞ーーーーーー

現れたそれは春の真っ最中 えも言えぬまま輝いていた
どんな言葉もどんな手振りも足りやしないみたいだ
その日から僕の胸には嵐が 住み着いたまま離れないんだ
人の声を借りた 蒼い眼の落雷だ

ーーーーーー

ここまでの歌詞で、その“女優”さんとの出会いと抱いた恋心を表しているんだろうなと思いました。

「たまに出てくる、上記の2つのセット以外の部屋や台所などの背景」で、次の歌詞に移るタイミングで電球が灯っているので、この背景はこの彼の“心象風景”を表しているんだろうなと思いました。

 

ーーーーーー

揺れながら踊るその髪の黒が 他のどれより嫋やかでした
すっと消えそうな 真っ白い肌によく似合ってました
あなたにはこの世界の彩りが どう見えるのか知りたくて今
頬に手を伸ばした 壊れそうでただ怖かった

全てはあなたの思い通り 悲しくって散らばった思いも全て
あなたがくれたプレゼント
ゆらゆら吹かれて深い惑い 痛み 憂い 恋しい

ーーーーーー

ここまでの歌詞の間に、その“女優”さんはその彼に対して自分のツテを使って仕事を紹介したり斡旋したりしてたんじゃないかなと考えました。

「恋しい」の後に、ちょっとしたアニメーションが入っているんですが、これは「メタモルフォーゼ」を表しているのではないかと思いました。

 「メタモルフォーゼ」の意味は、簡単に言うと、変形・変身・一変させる、などです。

 

ーーーーーー

言葉にするのも 形にするのも そのどれもが覚束なくって
ただ目を見つめた するとあなたはふっと優しく笑ったんだ
嗄れた心も さざめく秘密も 気がつけば粉々になって
刹那の間に 痛みに似た恋が体を走ったんだ

 

深い惑い痛み憂い繰り返し いつの間にか春になった
甘い香り残し陰り恋焦がし 深く深く迷い込んだ

ーーーーーー

「いつの間にか春になった」という歌詞で、その“女優”さんと“彼”が出会ってから1年が経ったのかなと考えました。そしてその“彼”の成長ぶりはあまりその“女優”さんにとってしてみたらあまり芳しくなかったみたいだなぁということを考えました。

それが次の歌詞の「あなたとおさらば」にも窺えるかなと思いました。

“彼”にとっては「深く深く迷い込んだ」と歌詞にもあるように、恋心が深くなっているみたいですが、その落差に余計苦しんでいくのかなと思いました。

 

ーーーーーー

花びらが散ればあなたとおさらば それなら僕と踊りませんか
宙を舞う花がどうもあなたみたいで参りました
やがてまた巡りくる春の最中 そこは豊かなひだまりでした
身をやつしてやまない あんな嵐はどこへやら

ーーーーーー

「花びらが散れば」で、照明が一瞬消えて後ろからのライトだけになっています。関係解消を表しているんだろうなと思いました。

 

ーーーーーー

まだまだ心は帰れない その細い声でどうか騙しておくれ
カラカラに枯れ果てるまで
ふらふら揺られて甘い香り 残し 陰り 幻

ーーーーーー

ここで2度目のアニメーション(メタモルフォーゼ)がありますね。

彼の心象風景だと書いた「たまに出てくる、上記の2つのセット以外の部屋や台所などの背景」もだんだんと不穏なものに変わっていっています。

・電球が点滅して水の入ったコップがテーブルの揺れに動かされて段々テーブルの隅に寄っていっているとか、

・冷蔵庫の扉が中に入っているものに押されて開きそうになっているとか。

 

ーーーーーー

聞きたい言葉も 言いたい想いも 笑うくらい山ほどあって
それでもあなたを前にすると 何にも出てはこないなんて

ーーーーーー

“彼”にしてみたら、何故自分を捨てたのか?ということとかを聞きたいのかなと思ったりしました。

もうその頃にはその“女優”さんには別の育てたい次の人を見つけていたりして、あまり“彼”には構いたくないって感じになっていったのかなと考えたりしました。

 

ーーーーーー
焦げ付く痛みも 刺し込む痺れも 口をつぐんだ恋とわかって
あなたの心に 橋をかける大事な雷雨だと知ったんだ

ーーーーーー

そして「大事な雷雨」で上にも書いた“冷蔵庫”の扉が開いてしまって、恋心が違うものに変化してしまったんだろうなと思いました。

この後の間奏では、映像で背景や部屋セットの照明も赤一色青一色に変わって、階段上から大量のピンポン玉が落ちてくるわ、ヤカンのお湯が沸騰して吹きこぼれるわで、その恋心からの変化を表しているなと思いました。

 

ーーーーーー

どうか騙しておくれ 「愛」と笑っておくれ
いつか消える日まで そのままでいて

どうか騙しておくれ 「愛」と笑っておくれ
いつか消える日まで そのままでいて

どうか騙しておくれ 「愛」と笑っておくれ
いつか消える日まで そのままでいて

どうか騙しておくれ 「愛」と笑っておくれ
いつか消える日まで 

ーーーーーー

映像は、今までの背景や部屋セットに加えて壁掛けテレビの前に椅子があって、米津さん扮する“彼”が色々動いたりしていますが、これはその“女優”さんからもらったツテやテレビでの仕事を足がかりに、自分で努力して拡げている姿を表しているのかなと考えました。

そしてこの部分の歌詞は同じ言葉を繰り返しているんですが、「そのままでいて」というのがなんていうか“呪い”みたいだなぁと思ったりしました。

つまり、自分は努力している間、あなたは“そのままでいて”今の立ち位置のままでいて、と言っているように感じられるなと思いました。

 

その後の映像の展開を見ると、テレビのセットのように見えるので、その“女優”さん、彼女よりも“ビック”になって成功したということを表しているのだろうと思いました。

ーーーーーー

言葉にするのも 形にするのも そのどれもが覚束なくって
ただ目を見つめた するとあなたはふっと優しく笑ったんだ
嗄れた心も さざめく秘密も 気がつけば粉々になって
刹那の間に 痛みに似た恋が体を走ったんだ

ーーーーーーここまで

そして最後に映像では、最初の照明状態の青いライトの彼女の部屋セットと赤い路地裏の背景のセットに戻るんですが、

“でも彼女が居なかったら自分はここまで来れなかったんだ”という思いを表しているようだなと思いました。

 

そんで最後に付け加えておくと、“この解釈と考察はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。”ということです。

終わり。