現実と幻想のはざま(三改)

日々の中で色々刺激を受けて思ったことや感じたことなどを書いています。あと米津玄師の楽曲MVの解釈と考察など。

14、皮膚というテーマ

ゆえのです。

いつも読んで頂いてありがとうございます。

 

「皮膚」については、スピ某所でも重要視されていたことを思い出したので、紹介していきます。長いです。

 

不定期に、スピ某所で教えてもらった文章や本などを差し障りのない範囲で紹介しています。

 2011年12月頃に投稿されたものです。

抜き書きーーーーーー

胎動を始めた「心の時代」にまず注目すべき身体器官は、
「皮膚(+腸内絨毛突起)」です。

「皮膚」は感じ、考えますが、
あなたが「皮膚」を感じなければ、
「皮膚」を「方法化」することが出来ません。

皮膚というテーマは来年以降の重要事項だと思いますので、過去の投稿に加筆し
てポストします。

脳のない生物はたくさん存在するが、皮膚をもたない多細胞生物はいないそうで
す。(わたしは進化生物学の素人ですので断言はできませんが)

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●物質身体を覆う皮膚は、外界との境界領域にあって、
人体というドーナツ型トポロジー空間のサーフェイス(表面)として、
「際(エッジ)」を担っています。

【皮膚は社会的意味生成の場】
人は社会を皮膚感覚で捉え、
男と女は肌を合わせて相手を知る。
肌が合うとか合わないとか…
色事とか色気とか言いますが、
この色は皮膚によって知覚されます。

【皮膚は宇宙的意味生成の場】
宇宙意識から人を見れば、
深層意識 → 顕在意識 → 身体 の順に深度を増し、
皮膚はその最深部に在ります。
そして、宇宙の消息や動向はこの最深部に在る皮膚に伝わります。

毛髪や腸内絨毛突起も、皮膚と同じように宇宙意識との交信の場であり、
「宇宙的意味」の生成装置です。

これが、多く点在する長髪や入れ墨文化の原点ですね。

【皮膚はヴィジョン生成の場】
つまり、「皮膚感覚」は「意味(心)」の生成場です。
境界領域(エッジ)こそが「意味」を生む源泉だからです。

創造性(創発)の場である「際(エッジ)」はこれほど身近にあります。
エッジ(カオスの縁)を探しまわる前に、
自らの「皮膚」に赴けば、
創発の現場に立ち続けることが可能なのです。

このふたつの働き(非ロジック的な社会的意味生成と宇宙的意味生成)が相互に
参照され、
中枢神経(ニューロンなど)系を含む全神経系を震わせて、
コンテキストやヴィジョンを生み出します。

ただし、今、この皮膚意識は、
頭に収まっている「脳」への注目が強すぎるために低下しています。
自分を含む世界システムに対する感受性の低下です。
人生をかなりわけのわからないものにしている要因のひとつです。

視覚的な第二の皮膚、ファッションやコスメティックは更新され続けているので
すが、
本来の皮膚意識の更新にはあまり積極的でないのは残念なことです。

皮膚意識を高めるひとつの方法は「撫でる」ことです。
羽根で触るように、軽く優しく肌を撫でる。
触れているか、触れていないか、
その「かすかでぎりぎり」の接触を繰り返すことで、
皮膚意識が覚醒していきます。

※言うまでもないことですが、美肌とかスキンケアとは直接関係しないので、勘
違いせんどってネ。

●「共感力(共感性)」によって理解が進み、新たな「心」が生じる。

「共感」は、
「真似るこころ(ミラーニューロンの働きを含む)」、
そして、
「他者の抱える問題(困っていること)を察知するこころ」と、
「自分が困っていることを深く見通すこころ」が
相互に行き来することによって生じます。

自分や他者が「満足していること」から深い「共感」は生まれない。
このことはよく理解される必要があります。

これによって、「共感」は「出会い」と「創造性」の糧になるのです。

物質身体において、
皮膚意識(+腸内絨毛突起)から「共感」はやってきます。
内胚葉に裏打ちされた意識です。

脳は皮膚と同じく内胚葉に由来する器官で、皮膚の後輩にあたります。
ミラーニューロン(共感神経)があるのは、
脳が折り畳まれた皮膚だからなのです。

そして、その「共感」はあなたの「心」に属する事態です。
もちろん他者なくして「共感」は起こりません。
しかし、それでも「共感」はあなただけに起こっている「心」の事態です。

●「共感」が「交感」に昇華する。
「共感」はあなたの意識、「交感」は場の意識です。
あなたの「共感」と他者の「共感」が交わりを結ぶ時、そこに「交感」が生まれ
ます。

「交感」はあなたと他者の間(交感の場)に属する事態で、
一方的にあなただけに帰属したり、
他者だけに帰属したりするものではありません。
「心」の正体は、交感による出会いの場(結節点)であり、
その「心」という場の大きさと弾性のために、
今後、膨大なエネルギーが連続的に必要になるのです。

『「共創造(Co-Creation)」とは、
存在論的な「出会い(結節)と交感」である。』

●宇宙を感じる最初の「方法」は、「深感覚」を少しづつ開いていくことです。
「深感覚」とは、見る、聞く、嗅ぐ、味わう、触るなどの「通常感覚」に対して
作った造語です。
一般的な「通常感覚」の深部にある感覚と思ってもらえればいいでしょう。

具体的には、
・見ないことによって視る感覚。
・聞かないことによって聴く感覚。
・鼻を使わずに嗅ぐ感覚。
・口腔を使わずに味わう感覚。
・触らずに触れる感覚、など。

そして、もうひとつ重要なこと。
「呼吸」ではなく、「息づかい」を感じようとすること。

「深感覚」、
それは解剖医学や脳神経科学の知見によるバイアスによって、
意識にのぼりにくくなった「感覚」。

慌ただしく過ごす社会生活のなかで、
いつしか遠ざかってしまった「感覚」。

「通常感覚」を通して生きることが過剰に重用されて、
薄れてしまっている「感覚」です。

宇宙を感じる、感得するには「深感覚」を使う。
全生命に共通してあるものですから、
あなたが例外ということはない。

●「共感」は、
パラドックスネオテニー、エピジェネティックス、ゲノム&ミーム・テーム、
模倣、アナロジー、悲劇が、
「皮膚(+腸内絨毛突起)意識」と「ミラーニューロン」によってリンク、ハイ
パーリンクされ、そして起動するものです。

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以下、皮膚科医師のHPより抜粋

●皮膚に対する新しい考え方 
1)アメリカの人類学者アシュレー・モンタギューは、
生理学、心理学、人類学及び動物行動学のデーターをもとに次のようにまとめて
います。

「人間の皮膚は恐らく脳についで重要な器官であり、
これに触れて刺激することは酸素や睡眠と同じように身体にとって絶対に不可欠
なものである。
ことに新生児から幼児期にかけて皮膚接触が不足すると、
その後の行動の発達に悪い影響を及ぼす。
それ故、赤ん坊は可能なかぎり母の手に抱かれるべきであり、
愛撫が過度になりすぎるという心配は無用であると」と。

2)また、フランスの精神分析学者ディディエ・アンジューは
精神分析の新しい潮流として、「皮膚-自我」という概念を導入、
発達の初期段階にある子供が、身体表面で起こった経験にもとづいて、自分自身
を心的な内容を含む「自我」として表現することにスポットをあてています。

3)また、評論家・写真家 港 千尋氏は、
皮膚を人間と環境が接する場としてとらえ、
そこで生じる社会的、心理的、芸術的出来事を
触覚文化という新しいジャンルから考察し、
触覚の場である皮膚の文化性について述べていますが、
それによると、「皮膚と脳は階層的な関係でなく、トポロジックな関係としてと
らえられる。
皮膚は従属的なものでなく、皮膚を脳のひろがりとし、脳を折り畳まれた皮膚と
して考えるもので、本質は皮膚にある」としております。

(鳴海淳郎/皮膚科医 1926年生)

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こんな本もあるようです。参考になるかもしれません。

★「第三の脳―皮膚から考える命、こころ、世界/傳田光洋」
たたみ一畳分の大きさ、重さ約三キロ――皮膚は人間の最大の「臓器」だ。

色を識別し、電波を発信し、情報処理を行う表皮細胞。
感じるだけが皮膚の仕事ではない。
皮膚は脳にも匹敵する、いまだ知られざる思考回路である。

脳のない生物はたくさん存在するが、皮膚をもたない多細胞生物はいない。
最も重要な器官である皮膚の、潜在的可能性を論じるサイエンス・エッセイ。

★「賢い皮膚―思考する最大の“臓器”/傳田 光洋」
今、皮膚科学が長足の進歩を遂げている。
医療や美容からのアプローチだけではうかがいしれない、皮膚メカニズムが次々
に解明されつつあるのだ。
「年をとるとしわができるのはどうして」、「お肌によい物質は何か」といった
身近なトピックから、
「皮膚が脳と同じ機能を担っているとしたら」というにわかには信じられない働
きにまで本書は迫っていく。

著者略歴/傳田 光洋
1960年生まれ。京都大学工学部工業化学科卒業。同大学院工学研究科分子工学専
修士課程修了。1994年に京都大学工学博士号授与。カリフォルニア大学サンフ
ランシスコ校研究員を経て、2002年より、資生堂研究所主任研究員

★「皮膚という「脳」 心をあやつる神秘の機能/山口 創」
最新の皮膚科学研究が明らかにした皮膚の知られざる神秘の機能。
その結論が導き出したのは、皮膚が「露出した脳」として、心にきわめて大きな
影響を与えているという結論だった。

音を聴き、光を捉え、気配を感じる。五感は皮膚からはじまった!
現代の病理は、子ども時代の「ふれあい」にあった。
最新の皮膚科学研究が導きだした、驚異の機能。

ーーーーーーここまで

ひとまず終わり。