現実と幻想のはざま(三改)

日々の中で色々刺激を受けて思ったことや感じたことなどを書いています。あと米津玄師の楽曲MVの解釈と考察など。

YOASOBI、アニメ『葬送のフリーレン』OP「勇者」の感想とちょこっと考察

ごきげんよう、ゆえのです。

読んで頂いてありがとうございます。

 

今頃ですが、アニメ『葬送のフリーレン』の主題歌「勇者」にハマって鬼リピし倒しています。

YOASOBIの曲はこれまでほとんど聴いたことがなくて、推しの子の主題歌「アイドル」もMVを見ながら一回聴いてみただけで、なんていうか…ここまで表現しちゃうんだ、みたいな感想を持ってしまって、それ以降は聴いていませんでした。

 

でもこの曲はアニメ『葬送のフリーレン』を何度か見た後に注目するようになったんですけど、本当にぴったりだなと思いました。

葬送のフリーレン - Wikipedia

あらすじの抜き書きーーーーーー

あらすじ
魔王を倒して王都に凱旋した勇者ヒンメル、僧侶ハイター、戦士アイゼン、魔法使いフリーレンら勇者パーティー4人は、10年間もの旅路を終えて感慨にふけっていたが、1000年は軽く生きる長命種のエルフであるフリーレンにとって、その旅はきわめて短いものであった。そして、50年に一度降るという「半世紀(エーラ)流星」を見た4人は、次回もそれを見る約束を交わしてパーティーを解散する。

50年後、すっかり年老いたヒンメルと再会したフリーレンは、ハイターやアイゼンとも連れ立って再び流星群を観賞する。まもなくヒンメルは亡くなるが、彼の葬儀でフリーレンは自分がヒンメルについて何も知らず、知ろうともしなかったことに気付いて涙する。その悲しみに困惑したフリーレンは、人間を知るためと魔法収集のために旅に出る。

ーーーーーーここまで

この曲を聴いて、泣きまくるくらい好きになっています。

 

youtu.be

 

youtu.be

 

感想とちょこっと考察。

この曲で1番好きなのは、1番と2番の間奏コーラスの所です。

英語なので、色々検索してこちらのページから歌詞とその訳を抜き書きします。

 

yoasobiの勇者の間奏で流れるコーラスの歌詞は?日本語訳もチェック | koreano ナビ

抜き書きーーーーーー

And we begin,
right to the story Out to meet people in this journey So hurry up,
our chase will go on forever 
Ever,
ever,ask for how long
*****
そして始めます
さあ、物語へ この旅で人々に会いに行きましょう
急いで
私たちの追跡は永遠に続きます
今まで、どれくらいの期間を尋ねますか

ーーーーーーここまで

 

コーラスの内容も重要と言えば重要なんですけど、聴いた感じや印象的なことを書くと、壮大なんだけどテンポも早いし、何となく不安を煽るような不穏な感じも受けました。なんとなくなんですけど、フリーレン自身でも気づいていないような焦燥感や後悔を表現しているように感じられたのです。

 

このコーラスは、1番の2番の間と2番の後に入っているんですけど、

1番の歌詞の最後

>今更だって 共に歩んだ旅路を辿れば
>そこに君は居なくとも きっと見つけられる

2番の歌詞の最後

>今更だって 振り返るとそこにはいつでも
>優しく微笑みかける 君がいるから

この2つの歌詞部分に共通するのは、君(ヒンメル)はもう居ないけど思い出の中にいる、ということなんですけど、このコーラスで「でも実存に勝るものはない」と、前の歌詞を否定しているというか覆している?ように思えました。フリーレン自身でも気づいていないような、“君(ヒンメル)はもう居ない”という事実と焦燥感、後悔を歌っているように感じられたのです。

実をいうなら、もっと早く、知ろうと思えば知ることができた時間っては冒険の後の50年分はあったんじゃないかと思う訳で…その時一緒にいなかったことの後悔かもしれないとも考えました。

 

英語の歌詞訳の『急いで』の部分も、フリーレンが気に入ったというか縁のあった、人間の実存する時間は短い、ということを曲の全体的なテンポの速さで表しているような感じがしました。

 

そしてもう一つ好きな箇所があって、最後の歌詞の部分なんですが、

>新たな旅の始まりは 君が守り抜いた
>この地に 芽吹いた命と共に

この2行、テンポというのか言葉を音にはめている幅?っていうのか、それが前半と後半で急激に遅くなっているんですよね。

フェルンとシュタルクのことだと思うんですけど、実存している間にその人となりを知ることができる時間を意識して作れるようになれたということを表しているようだなと思いました。

終わり。