この音とまれ!の最新巻23巻が出ていたので、読みました。今回はその感想です。
表紙の女の子2人の笑顔がチョー可愛い💕
見どころは3つ。
・前巻からの引きでの、黒髪の方の子とその想い人の気持ちのすれ違いがどう収まったか。
・この表紙の2人の、自分が持つ恋愛感情が箏曲部に迷惑をかけるんじゃないかっていうことを気にして自分の気持ちを抑え込むより、それを大事にして箏を弾くことに活かしていくっていう手段っていうか、心持ちを伝える場面とか
・新入生で1人だけ音質が異なる子がいて、その子自身がどうにかするしかないってことに普通はなると思うけど、周りというのか他のどうにかできる子がその子に寄り添うことで、その子自身が変わることなく持つ異なる音質を個性に変わっていく、っていう描写とか。
うん。面白かったです。
特に3番目のやつって図にしてみると、
◎ ◯◯◯◯◯◉◯◯、
こんな感じだったのが、
◎ ◉ ◯◯◯◯◯◯◯、
こんな感じで間に入ることで演奏の全体的な幅が広がったっていうことだよね?って思いました。
図形が上手く出るのかわからんが。
でも、うーん今まで読んできてても思ったけど、漫画だなぁって思った。現実はこうはうまくいかないよなぁって思う。
なんだろ、この人のは特に顕著なんだけど、登場人物たちの心理描写で、1つの場面で思い浮かぶ感情?心情の数が凄く少ないんだなということを感じるんですよね。大体1つか多くて2つって感じ。
現実の人は少なくてもその倍、多い人で10くらいは色んな気持ちが浮かぶ人が多いと思うんですよね。
その中でどれを選ぶのかはその人次第だし、選んだとしても実際に行動するかはわからないし、行動したらしたでまた色んな感情が浮かんだり、とかしそうな気がする。
作りものだから、話の筋に沿わないものは、はなから無いことになるのは定石だしなぁとか考えたりもしてしまいました。
そんで、この漫画を買う前に米津玄師の楽曲「飛燕」を買おうかどうしようかで、なんか悩んでて、これを読んだ後は迷いなく買うことができました。
きっと「飛燕」で描かれている“未来に託すもの”って3番目のこんな感じ、なんじゃないかなと思ったりしたのかもしれません。
本人が歌っているのはないので、カバーですがリンク貼っておきます。
米津玄師「飛燕」カバー