現実と幻想のはざま(三改)

日々の中で色々刺激を受けて思ったことや感じたことなどを書いています。あと米津玄師の楽曲MVの解釈と考察など。

米津玄師、楽曲「WOODEN DOLL」の感想

米津玄師、楽曲「WOODEN DOLL」の感想を書いていきます。解釈と考察はしておりませんので、ご了承ください。

 

この曲に出会ったのは、「カナリヤ」MVの感想を書いた後でした。

以前、カナリヤ歌詞の感想を書いた後も、聴きすぎた反動だと思っていますが米津さんの楽曲の中で1番闇系(だと思っている)の「amen」に自分の心がいってしまっていたんですが、

今回も同じような感じで、自分の頭を壊したくなって、米津さんの曲以外、前に聴いていた無印良品のCDをイヤホンでガンガンに音を大きくして聴いていました。自分の部屋で聴くには設備がなかったので、わざわざポータブルCDプレイヤーを買ってきてまで。

今考えると、逃避してたなと思います。

 

そして、何かのはずみでYouTubeを見てた時に「WOODEN DOLL」の歌詞の考察動画が目に入って、そこに少し歌詞が書かれていたんですよね。

「忘れてしまったなら 無理にでも思い出して
じゃないと僕は悲しいや」

の部分の歌詞で、この時点ではこの楽曲を全然知らなかったので、どういうことだろう?と思いまして、先に歌詞を見ました。

そこに、今自分がこうなっていることへの答えが書いてあると思いました。

その後でMVを見ました。

アイネクライネや眼福と同じく、2014/04/23にリリースされた、2ndアルバム「YANKEE」に収録されています。

 

youtu.be

 

歌詞はこちらーーーーーー

さあ、心の向こうへ行こうぜ チンドン屋の行列に絡まって
もう、ありとあらゆる不幸を 吸い込んだような顔してないで

ああ、恐ろしいことばっかだ 楽しむことさえもそう
もう、後になって思い出に ぶん殴られるのが嫌なんだ

絶望や諦観がどれほどの痛みを生むのか
他の誰かにわからない あなただけが正しさを持っている

ちゃんと話してよ 大きな声で さあ目を開いて わっはっはは
自分嫌いのあなたのことを 愛する僕も嫌いなの?
いつだってそうだ 心臓の奥で 誰彼彼も見下しては
見下される恐ろしさに 苛まれて動けずに

もう、黙り込んだ方がお得だ 否定されるくらいなら
その内に気づくんだ 何も言えない自分に

愛情や友情はあなたがいくら疑えど
一方的に与えられて あなたが決められるものじゃないや

ちゃんと笑ってよ カウチにかけて お腹抱えて わっはっはは
そんな寂しいこと言わないでよ さも知ったげにも俯いてさ
真っ赤っかな嘘 撒き散らしては 嘘に嘘つき塗り重ね
どうにもならず追い込まれて 傷つく前に逃げ出して

あなたが思うほどあなたは悪くない
誰かのせいってこともきっとある
痛みを呪うのをやめろとは言わないよ
それはもうあなたの一部だろ
でもね、失くしたものにしか目を向けてないけど
誰かがくれたもの数えたことある?
忘れてしまったなら 無理にでも思い出して
じゃないと僕は悲しいや

ちゃんと話してよ 大きな声で さあ目を開いて わっはっはは
自分嫌いのあなたのことを 愛する僕も嫌いなの?
いつだってそうだ 心臓の奥で 誰彼彼も見下しては
見下される恐ろしさに苛まれて動けずに

どこにもないと泣く前にさ
目の前の僕をちゃんと見つめてよ

ーーーーーーここまで

つまり、私は自分で思っている以上に自分のことが大嫌いで、そのために他の人たちかが与えてくれる「愛情や友情」を受け取れていなくて、それを全肯定していい意味で笑い飛ばしてくれている歌だなと思いました。

気になるまで、ほとんど知る気もなかった私もアレなんですけど…この曲が6年前だとぉ?どんだけ凄いんだ、米津さん…って思いました。

 

主に刺さったのはこの部分で、

>自分嫌いのあなたのことを 愛する僕も嫌いなの?

>でもね、失くしたものにしか目を向けてないけど
>誰かがくれたもの数えたことある?
>忘れてしまったなら 無理にでも思い出して
>じゃないと僕は悲しいや

>どこにもないと泣く前にさ
>目の前の僕をちゃんと見つめてよ

の部分は、私の場合「運命の相手」の人のことが思い浮かんできてました。

最初の頃は、またシにたくなった時、1番邪魔になる存在だなとか思ってたんですけど、寄せてくれる好意を踏みにじったりしちゃいかん!と思って、自分のことがいくら嫌いでもそこは大切にしないといけないと感じました。

 

>愛情や友情はあなたがいくら疑えど
>一方的に与えられて あなたが決められるものじゃないや

の部分は、境界線のことを考えてもそうなんだけど、それだと自分がコントロールできるものじゃないので、ありがたかったり嬉しかったりするけど依存したくなったりして、それなしでは生きていけなくなったりしても嫌なんで、受け取りつつも依存しない、ためにはどうしたらいいのかとか色々考えてしまいました。

まあそこはおいおい考えるとして、まずは疑わずに受け取ることからだなと思いました。

あ…私には「感謝」が足りない…とも思いました。感謝して受け取ること、だな。

 

コメント欄でも書かれていましたが、本当にこの楽曲に救われた人はたくさんいるのだと感じました。私もそのうちの1人になりました。

今ごろですが、この曲を創ってくださってありがとうございます。米津さん。

終わり。