現実と幻想のはざま(三改)

日々の中で色々刺激を受けて思ったことや感じたことなどを書いています。あと米津玄師の楽曲MVの解釈と考察など。

解釈できました。米津玄師「orion」MVの解釈と考察

ゆえのです。

いつも読んで頂いてありがとうございます。

 

挫折したと書いた楽曲「orion」MVの解釈と考察ができたので、書いていきます。

最終的なヒントになったのは、下記にも載せていますが米津さんの過去のツイートでした。

 

mobile.twitter.com

 

MVと歌詞を載せておきます。

youtu.be

 

歌詞ーーーーーー

あなたの指がその胸がその瞳が
眩しくて少し眩暈がする夜もある
それは不意に落ちてきて あまりにも暖かくて
飲み込んだ七色の星
弾ける火花みたいに ぎゅっと僕を困らせた
それでまだ歩いてゆけること 教わったんだ

神様 どうか 声を聞かせて
ほんのちょっとでいいから
もう二度と 離れないように
あなたと二人 あの星座のように
結んで欲しくて

夢の中でさえどうも上手じゃない心具合
気にしないでって嘆いたこと 泣いていたこと
解れた袖の糸を引っぱって ふっと星座を作ってみたんだ
お互いの指を星として
それは酷くでたらめで 僕ら笑いあえたんだ
そこにあなたがいてくれたなら それでいいんだ

今なら どんな 困難でさえも
愛して見せられるのに
あんまりに 柔くも澄んだ
夜明けの間 ただ眼を見ていた
淡い色の瞳だ

真白でいる 陶器みたいな
声をしていた 冬の匂いだ
心の中 静かに荒む
嵐を飼う 闇の途中で
落ちてきたんだ 僕の頭上に
煌めく星 泣きそうなくらいに
触れていたんだ

神様 どうか 声を聞かせて
ほんのちょっとでいいから
もう二度と離れないように
あなたと二人 この星座のように
結んで欲しくて

ーーーーーーここまで

 

なんともファンタスティックな解釈になってしまいました。書いていいのか?これ、とか思いましたが……ま、書いていきます。

解釈の割合は、映像から95%歌詞から5%です。

 

米津玄師、幻想ひろがる「orion」MVが完成。監督に山田健人 | BARKS

上記のページからの抜き書きを載せておきます。

抜き書きーーーーーー

今作のMVを手掛けた山田健人監督は、「星空に祈りを捧げる行為は、古来から人の生活のすぐそばにあります。誰かと結ばれたいという祈りは、それだけの思い出あってのものです。今回は男女の思い出を、その時着ていた服という、これもまた生活に密なモノに例え、星の動きをランドリーマシーンに結びつけました。真冬の海を背景にしたシーンの美しさは圧巻です。」とコメントを残している。

ーーーーーーここまで

 

まず、「その時着ていた、思い出の服」を「供物」ではないかと解釈しました。

供物(くもつ)の意味は、

供物とは、宗教儀礼における供儀行為の目的達成のために、信仰対象に捧げられるもののことである。

です。

それを洗濯機に入れる、ということは、「供物を捧げる」ことを指すのではないか?と考えました。

 

そして、この置かれている「ランドリーマシーン」の正体?とは、「神様」との媒介を果たすモノではないかと考えました。

媒介の意味は、
1 両方の間に立って、なかだちをすること。とりもつこと。「虫が伝染病を媒介する」
ヘーゲル哲学で、存在や認識が他のものによって条件づけられて成り立っていること。

です。

コメント欄で、ランドリーマシーンの中心が北極星になっているのでは、というものもありましたが、最初だけ回転してたのは、条件づけだったのかなと考えられます。

洋服を洗濯機に入れて電球が点くのは条件を満たした合図になっていて、全部点いた後にギターが出てくるのは、それを使って歌うことも「供物」として機能するから、かなと思いました。

 

ギターを使って歌い始めてから画面が暗くなったり明るくなったりしているのは、歌という「供物」に対して空間が振動?しているというか、見えてないけど何か起きてるみたいなのを表しているのかなと思いました。

 

最後のサビの間奏のところ3:31辺りで、米津さんがランドリーマシーンに近づいていって、ランドリーマシーンの窓に一瞬星空が映っているんですが、それが合図となって、「真冬の海」撮影場所は九十九里浜と書いてありましたが、MVの世界観で言えば、「神様がいる世界」にワープした、という解釈をしました。

同じように「供物」として捧げた洋服も転がってますし。持っていたギターが無いのは、神様が受け取ったから?かなと思ったりもしました。

 

つまりこのMVの物語解釈の大筋は、供物を捧げることで直接神様にお願いしに行った、という風に言えると思いました。

最後に昇る朝日が「神様」だと思います。

 

サビの歌詞の

>あなたと二人 あの星座のように
>結んで欲しくて

*****
>あなたと二人 この星座のように
>結んで欲しくて

「あの」と「この」で違うのは、その分「距離」が近くなったからではないかと考えました。

前の記事で、

>最後の最後で、洗濯機から赤いレーザー光線が出ているのは、ひょっとして「運命の赤い糸」を模しているんだろうか、とも考えました。いささかシュールですが。

と書きましたが、つまり「神様が願いを叶えた証」ではないかと…。

そんな感じ、です。

終わり。